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□第7号 「リスケジュール」の考え方(リスケと延滞とは違うのか?)□


第3号(バックナンバー)で触れたように、
企業活動において資金的に困窮し、私的再建が急務となった場合、
考慮すべき支払い先の優先順位は、一般的に、
1.従業員の給料、2.支払い先の手形決済、3.買掛金の支払い、
・・・・・・5.借入金の支払利息、・・・7.借入金の元本、 です。


この優先順位の意味するところは、
事業存続の大前提のもとでは、
企業活動の根幹である従業員間の不安回避、
取引先企業間信用の不安回避が不可欠である一方で、
金融機関に対しては窮状を説明し将来の復活を約し、
やむなくリスケという形で協力を仰ぐということに他なりません。


リスケと延滞とは違うのか?


リスケ(返済条件変更)と「延滞」とは、
同じようなものであると誤解している方がいます。
意味が似ている部分もありますが、まったく異なる部分もあります。
言葉の定義の問題もあるでしょうが、
債務者としては分けて考えたいところです。


リスケとは、銀行宛資金的に厳しい状況を説明し協力を求めた結果、
銀行が会社の将来の復活を信じて返済条件緩和に応じるものです。
約定の(当初約束した)毎月の返済額を緩和した新約定を結ぶことであり、
延滞ではありません。
すなわち、期限の利益を喪失したわけではないということです。
期限の利益喪失とは、銀行との借入の約定(リスケ後の新約定も含む)
どおりの毎月の返済をしていればよい権利がなくなり、
即座に残債(元金・利息等)全額を銀行に支払わなければならなくなることです。
もっとも、リスケ交渉が進まず結果的にリスケ状態(延滞あるいは延滞状態)
の場面もありますが・・・。


延滞とは、毎月の約定の返済が滞り、
このまま続けば2〜3ヶ月後には期限の利益喪失が待っているという意味です。


これは、「事業再生.com」がいつも唱えている、
「銀行あてこまめな状況報告、銀行の理解を得ながらの再生」にもつながりますが、
リスケと延滞との違いは銀行の理解を得られているか否かであるものと考えられます。


しかし、銀行に報告・連絡・相談をしていれば、
銀行は必ずリスケに応じてくれるというものではありません。
困難な場合もあります。
銀行が、リスケに一定期間応じることにより会社が復活し
将来の貸付金回収が確実なものとなるという「経済合理性」
の判断ができるかどうかにかかってきます。
そして、それには社長の必ず復活するという強い決意が大前提となります。





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